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どの乳酸菌がいいの?乳酸菌の種類と特徴

様々な健康効果で注目されている乳酸菌ですが、そもそもどのような菌なのでしょうか。
乳酸菌と断定するのには大きく5つの条件があります。
①まず大前提として「糖類を分解して代謝物の50%以上の乳酸を作り出す微生物」という条件があります。
次に②運動性について菌体自身が運動性をもたない。
生物学的定義として③グラム染色で青色の陽性を示すグラム陽性菌であること、④酸素が存在する環境でも棲息できる通性嫌気性であることが挙げられます。
そして最後に重要なのが⑤人体に対して毒性のある物質を出さないことが定義です。
種類は数100種類にものぼります。
大きくその形と生息場所で分類されています。

乳酸菌には動物のミルクに棲息する動物性のものと植物に共生している植物性のものがあります
動物性のものに比べて植物性の菌体はその種類や働きは非常に多岐に渡ります。
また、形での分類は棒状か球状かでなされています。
棒状の菌体はラクトバチルス属と総称されており、主に小腸で働きます。
一方で球状の菌体はラクトコッカス属と呼ばれています。
球菌は単体で生きる単菌と連なって存在する連鎖球菌があります。
それでは具体的にどのような菌種があるのか、健康効果がある事で有名なものをご紹介します。

昭和初期より乳酸菌の研究に取り組んでいるのがヤクルトです。
ヤクルトが取り扱っている菌株の1つがラクトバチルス属カゼイ菌です。
通称ヤクルト菌と呼ばれています。
ヒト由来の菌体で胃液や胆汁酸に強く生きて腸まで届き、効果的に腸内環境を整えます。
キリングループが発見したのがラクトバチルス属パラカゼイ菌です。
通称はKW菌と呼ばれています。
こちらはアレルギー患者において免疫バランスを整えてアレルギー症状を改善するという作用が報告されています。
また、明治ではラクトバチルス属ガセリ菌が発見されています。
通称はLG21菌です。
こちらの菌体は胃で生きることができ、胃ガンの原因となるピロリ菌を抑制する効果があります。
一方、球菌ではキリンと小岩井乳業が共同開発したラクトコッカス属ラクティス菌、通称プラズマ菌があります。
プラズマサイトイド樹状細胞と呼ばれる免疫システムの指令細胞を活性化する働きがあり、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する効果が期待出来ます。

今回は健康効果の高い4つの種類をご紹介しましたが、ヒトには個人個人相性の良い菌体が存在します。
1週間をめどに菌株を摂取して自分にあった乳酸菌を見つけるようにしましょう。

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