ホットヨーグルトは乳酸菌が死滅してしまうもの?
乳酸菌を加熱することで、乳酸菌の本来持つ機能が充分に発揮できなくなったり、あるいは乳酸菌そのものが死んでしまうことがあります。
「生きたままの乳酸菌を体に取り込みたい」という人はヨーグルトの加熱のしすぎには注意が必要なのです。
ヨーグルトの食べ方というと冷たいままデザートとして食べるイメージがとても強い人が多いことでしょう。
しかしヨーグルトを料理に使ったり、あるいは近年ではヨーグルトを温めて食べる「ホットヨーグルト」も女性を中心に人気がある食べ方ですから、ヨーグルトを過熱して食べる場合には加熱の仕方やその時間には注意が必要です。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌は細菌ですから、加熱をし続けると死んでしまいます。
ほかの細菌や微生物と同様、もっとも活動が活性化するのは人肌程度の40℃ほどであることがわかっていますから、ヨーグルトを使った料理やホットヨーグルトを作る場合には温度管理の注意が必要ということになります。
なお、加熱によって死んでしまった乳酸菌を「死菌」と呼びますが、体内に取り込まれたのちには腸内で生きて活動する乳酸菌の「エサ」となることがわかっています。
または死菌は腸内で老廃物を絡めとり、便として体外へ排出しやすくする「デトックス」にも役立っていることが判明しています。
乳酸菌は生きたままでも死んでしまったものでもそのどちらもヒトの腸内環境を上向きにしてくれる働きを持っている、大変ありがたい働き者といえそうです。