乳酸菌で腸内環境をキレイに整える
腸は体の内側にありながら外界に接している不思議な器官です。
その特徴から、栄養分の吸収や菌やウイルスの侵入を防ぐといった人体の生命を維持するために非常に重要な役割を果たしています。
腸は小腸と大腸から成っており、小腸は約6m大腸は約1.5mとその面積も大きいです。
特に日本人は雑穀や野菜を主食としてきたので、肉食中心の欧米人と比較して腸が長い事が報告されています。
腸には栄養分の吸収、感染の防止以外にもホルモンや神経伝達物質を作る働きがあり、血管や神経が集中しているため「第二の脳」とも言われています。
また、外界からの菌やウイルスから人体を守るため免疫細胞が密集している人体最大の免疫器官でもあります。
以上の事より、腸内をケアすることは人体にとって非常に重要なのです。
では、腸内環境はどうなっているのでしょうか。
腸内には腸内細菌がびっしりと棲息しており、栄養の吸収や外界からの菌の侵入阻止に寄与しています。
いわば、腸を通して人間と細菌が密接に共生しているのです。
腸内の細菌は1.5kgにもなると言われています。
腸内環境を整えるという事は腸内細菌のバランスを整える事に等しいのです。
腸内の細菌は大きく3種類に分かれます。
善玉菌と悪玉菌、日和見菌です。
その比率は健康な成人で善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%と言われています。
この細菌のバランスがとても重要になってきます。
善玉菌は腸内環境を酸性に保つ事で腸の動きを活発にし、消化吸収、代謝の促進、免疫機能を向上させる働きがあります。
一方で悪玉菌は腸内環境をアルカリ性にしてしまい、腸内を腐敗させてしまいます。
また、発がん性物質や毒素を生成し、腸の働きも低下させます。
日和見菌は条件によって善玉菌にも悪玉菌にもなる菌の事です。
健康を維持するためにはこの腸内環境を善玉菌優位にする必要があるのですが、生活習慣やストレスにより腸内はすぐに悪玉菌優位の環境に傾いてしまいます。
そこで、乳酸菌の摂取が重要になってくるのです。
乳酸菌は善玉菌の代表選手です。
腸内に届いた乳酸菌は悪玉菌を攻撃し、善玉菌を活性化させます。
また、乳酸を生成する事で腸内環境を酸性にし、腸の動きを活発化させ、不要物を排出します。
乳酸菌を積極的に摂取する事で腸内環境をキレイにし、健康的な生活を送る事ができるのです。