世界中にある乳酸菌発酵食品
乳酸菌が含まれた食品といえば、ヨーグルトを思い浮かべるかもしれませんが、他にもたくさんの種類があります。
世界の乳酸菌食品は、主に動物性(乳製品、魚)と植物性(野菜、豆、穀類)に分けられます。
一番有名なのは発酵乳製品でしょう。
その起源はメソポタミア文明といわれ、アフリカ、ヨーロッパ、アジアに広がっていきました。
牛や羊、ヤギのミルクが使われ、動物の皮、植物を使って発酵させるものもあります。
乳酸菌の種類はそれぞれ違い、ヨーグルトのようなものから、モンゴルの馬乳酒のような酒類もあり、世界中で親しまれています。
魚は米に乗せて重しをし、長期間発酵させたなれずしがあります。
滋賀県の鮒ずしをはじめとして、日本各地で作られています。
なれずしだけでなく、魚を発酵させたものは東南アジアでも食べられています。
野菜は韓国のキムチ、ドイツのザワークラウト、中国のザーサイ等が知られています。
酢は加えず、乳酸菌発酵だけで酸っぱくなります。
ピクルスは酢漬けですが、乳酸菌も含まれています。
日本酒や韓国のマッコリも、発酵に乳酸菌が用いられています。
日本では味噌、しょうゆ等が日常的に使われており、健康的な和食が海外にも広まっています。
各国の発酵食品はときに注目を集め、インドネシアのテンペ(大豆を発酵させたもの)等が知られるようになりました。
乳酸菌発酵の食品は雑菌の繁殖が抑えられるので、保存性が高く、栄養も豊富なため、世界中で食されているのです。