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乳酸菌とメンタルケア

「脳腸相関」という言葉をご存知でしょうか。
近年この「脳腸相関」に関する研究が活発に行われており注目を集めています。
腸には非常にたくさんの自律神経が集まっており、また神経伝達物質の多くが腸内で生合成されています。
腸が第二の脳と言われる所以もこのためです。
腸と脳はこれらの自律神経や神経伝達物質により相互に情報伝達をしあい、人体の生命機能のバランスを整えています。
腸内の機能が悪くなると脳では不安やストレスを感じ始めます。
また、ストレスを脳が感じると腸の機能が悪くなってしまうのです。
緊張や過度のストレスを感じた時腹痛が起きたり下痢になったりしますよね。
それはこの脳腸相関によって引き起こされているのです。

徳島大学とカルピス社の共同研究によってこれらの脳腸相関に乳酸菌が影響を与える事が報告されています。
プレミアガセり菌と呼ばれるラクトバチルスガセりCP2305株を摂取したところストレスを感じている人へのリラックス効果及び安眠効果が確認されたのです。
また、ストレスによって引き起こされる便秘や下痢も改善されたと報告されています。
腸内環境を良くし、自律神経のバランスを整える事で乳酸菌は人のメンタルケアにも一役買うのです。
また、別の研究によりうつや不安症状の改善効果も期待出来る研究成果が発表されています。
乳酸菌を摂取することで感情や痛みなどの感覚を感じる脳内領域の活動が抑制されて意思決定に必要な領域が活性化されるという報告です。
脳内のドーパミン量も菌体の摂取によって増加する事が示唆されています。
ドーパミンは神経伝達物質の1種で運動や感情、記憶に影響を与えます。
ドーパミンが増加することで短期的な記憶力の改善、物忘れの防止など脳機能を正常に維持することができるのです。
以上、乳酸菌は脳腸相関に影響を与える事でリラックスや安眠効果を人体に与え、うつ病などの症状の改善効果、記憶力の回復など様々な面でトータル的にメンタルケアの作用を示すのです。

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